年会費無料の老舗カード

年会費無料のクレジットカードが増加しています。ずっと年会費を徴収し続けていた老舗の信販会社もそのようなクレジットカードを発行し始めました。クレジットカードの年会費は、決済手数料としては中途半端な金額です。無料にした方がすっきりしそうなものですが「老舗」が方向転換をするのは難しいものです。

もともと信販会社は、クレジットカード事業の収益を加盟店側から得ることを原則としています。もちろん信販会社は貸金業や割賦販売事業もしており、その「利息」相当額は利用者から徴収しています。しかし、1回払いであれば利用者の負担額がゼロであることからわかるように、利用者はクレジットカード手数料を支払う必要がないのです。

老舗の信販会社も年会費無料に参入するのは、信販会社間の競合が激しくなってきた証拠です。カード利用者である一般消費者にとっては大変ありがたい話ですが、世の中甘い話ばかりではありません。

青田買いで若者を自陣営へ

クレジットカード会社は加盟店への宣伝のため、新規会員獲得に熱心です。会員数が増加することで加盟店に対しメリットを強調できるのです。しかし、最近若い人が少なくなっており、新規加入者が少なくなっています。そんな中、老舗信販会社では通常年会費を徴収するクレジットカードに対して、若い人向けの年会費無料カードを発行しています。こうして若い人にクレジットカードの便利さをわかってもらおうとしています。

しかし、このクレジットカードは注意が必要です。初回のカード更新までに退会すると手数料が2千円必要になります。更新は5年間ですが、そのあとは自動的に一般カードに入会することになります。この年会費は1,250円なので、加入したら5年後には年会費が必要なカードが待っているというわけです。

若い人が少なくなったとはいえ、このような青田買いまがいのクレジットカードが出たということは、少子高齢化が進む実態を如実に表しています。